「農薬の生態影響試験&リスク評価勉強会」第9回勉強会の開催報告
農薬の生態影響試験およびリスク評価に関する勉強会(通称:農薬勉強会)は、日本環境毒性学会会員有志により2016年1月に発足しました(2022年6月15日現在の登録者数:43名)。
今回、第9回勉強会を開催しましたので報告します。設立の背景、目的などにつきましては、活動開始報告(日本環境毒性学会誌, 19巻1号, 2016)をご参照ください。
第9回勉強会
2021年8月28日(土)午後1時30分から4時30分にかけてWebで開催しました。 21名が参加し、以下の4題の講演・話題提供がありました。
- セスジユスリカ(Chironomus yoshimatsui)に対する神経作用剤(殺虫剤と医薬品)の長期的な影響とストレス応答遺伝子
- 魚類急性毒性試験におけるPCP-Na感受性と体サイズ
- 分析メソッドバリデーション新ガイドライン「SANTE/2020/12830, Rev.1」の紹介:(生態)毒性試験における濃度分析の注意点
- 国内原体登録におけるミツバチ半野外試験の試験設計についての疑問点
今後の予定
第10回勉強会は、2022年後半に東京近辺において対面で開催する予定です。農薬勉強会の活動も節目の第10回です。今後もガイダンス文書などの読み合わせ、会員からのQ&A、リスク評価方法を中心に勉強を進めたいと思います。コロナ禍が続く中、勉強方法、開催場所と時期など今後も試行錯誤を続けていくことになりますが、生態毒性学に携る人達と農薬のリスク評価に係る考え方の最新動向を共有し、それぞれの能力向上と日本の今後に役立つよう勉強会を継続したいと思います。
雜賀修(世話人)、松本建(発起人)
なお、勉強会は「Closed」で実施しており、開催案内は参加登録をしている学会員のみにお知らせします。参加を希望される方は、以下までご連絡ください。
世話人: | 雜賀 修(株式会社サイカポーダ) |
Tel: | 090-4004-9435 |
E-mail: | saikapoda@yahoo.co.jp |